地域のお子さんの健全な発育の一助になればと思い、大久保駅前・林クリニックでは、アクチグラフによる子どもの睡眠検査を導入いたしました。腕時計型の機器を2日間装着するだけで、睡眠の質を客観的に評価できます。

当院の睡眠検査の特長

対象

• 小学校高学年、中学生、高校生が対象です。
• 機器の制約から、小学校低学年以下の子どもは、現時点では検査の対象外といたします。
• 当院ではおとなの睡眠検査は行いません。

費用

保険診療の場合

• 都内23区在住の高校生以下のお子さんであれば、自己負担は発生しません。
• 不登校ぎみである、朝なかなか起きられない、日中の強い眠気や倦怠感がある、などの症状がある場合は、小児心身症に対する診療（保険適用）の一環として、睡眠検査を行うことができます。LINEで申し込み後に、症状をお伺いします。
• 保険診療の対象になるかどうかは、医師の診察の結果に基づいて判断します。

自由診療の場合

• 8,800円（税込）
• 費用には検査前の問診と診察、アクチグラフ検査、医師による結果説明が含まれています。

受診・検査の流れ

よくある質問

Q：2日間、ずっと機器を装着し続ける必要があるのですか？

A：寝るときだけ装着しておけばOKです。就寝する前に検査機器を腕に巻き、翌朝起きたら外します。正確な検査結果を得るためには、機器を正しい位置に緩みなく装着する必要があります。装着の仕方は、受診時に指導しますので、ご安心下さい。

Q：スマートウォッチでも睡眠が記録できますが、アクチグラフと何が違いますか？

A：市販のスマートウォッチとアクチグラフで、睡眠記録の原理は同じですが、精度が異なります。どの機器も、加速度センサーや脈拍センサーから、覚醒、ノンレム睡眠、レム睡眠の区別を推測・分析しており、分析のアルゴリズムが機器によって異なります。
　最も正確な睡眠検査は、ポリソムノグラフィーという検査で、入院したうえで、脳波・心電図・脈波・呼吸などの多くのセンサーを全身に装着して眠って検査を行います。当院で採用しているアクチグラフは、東京大学の研究室発のベンチャー企業が開発し、多くの患者さんを対象にしてポリソムノグラフィーとアクチグラフの両方を記録し、そのデータを比較してAIで学習させることで、非常に高い精度で覚醒、ノンレム睡眠、レム睡眠を区別できるようになっています。

院長からのメッセージ

　「寝る子は育つ」ということわざの通り、良い睡眠が、子どもの心身の発育に非常に重要です。最近は不登校や起立性低血圧、過敏性腸症候群といった、心理的、社会的な要因が関与する身体の不調を訴えるお子さんが増えています。このような心身症は、薬を飲むだけで治るようなものではありません。生活リズムの見直し、家庭や学校の環境調整、患者さんご本人へのカウンセリングなど、多方面からアプローチし、時間をかけて治療をしていく必要があります。その中でも、まず優先すべきは、睡眠の改善です。早寝早起きで体の健康を維持することが、こころの健康を取り戻すベースになります。

　日本人は、おとなも子どもも、圧倒的に睡眠不足であり、世界平均に比べて1時間ほど睡眠時間が短いといわれています。朝なかなか起きられない、何となく体調が優れない、日中の眠気が強くて学校生活に支障がある、など心身の不調を感じているお子さんに、ぜひ大久保駅前・林クリニックでアクチグラフによる睡眠検査を受けていただき、質の高い睡眠を取り戻すヒントにして欲しいと思います。

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