院長が15年近く専門としてきた子どもの心臓病についての、解説記事をまとめました。
大久保駅前・林クリニックでは、子どもの心臓病に対する専門診療を行っています。健診で見つかった心雑音や心電図異常の精密検査、先天性心疾患の定期的な経過観察、学校生活管理指導表の記載など、診療時間内であればいつでも対応可能です。

子どもの心臓病以外の解説記事は、「病気の百科事典」からご覧いただけます。

 外来でよくある症状 

  • 予防接種や健診の時に聴診してもらったら、心雑音がきこえる、と言われたことはありませんか?
    子どもでは、特に病気がなくても心雑音がきこえることがあります。その一方で、心臓の壁に穴が開いているとか、血管に狭いところがあるといった病気が隠れていることもあります。心雑音があると言われたことがあって、詳しく説明されていない方、ご心配のある方は、ぜひ当院でご相談ください。その場で、診察、検査を行って、詳しくご説明します。
  • 学校での心電図検診で「要精密検査」と言われました
    毎年4月になると、小学1年、中学1年、高校1年の全てのお子さんに、学校で心電図検査が行われます。運動時に不整脈を起こして突然死する病気を事前に見つけ出す目的で導入された検診です。全ての子どもを対象に心電図をとることから、症状がない軽い異常も見つかることがあります。学校心臓検診で比較的よく見つかる異常について解説します。
  • 子どもが時々、胸が痛いというのですが……
    おとなの場合は、胸痛といったら、狭心症や心筋梗塞といった命に関わる病気かもしれないということは、多くの方がご存じの通りです。しかし、子どもの胸痛が、重大な病気であることは非常に珍しいです。特に、以前からときどきみられ、少したてば自然におさまる胸痛で、ほかの症状がないものは、検査をして異常がなければ、まず心配いりません。当院では、レントゲン、心電図、心エコー検査を行うことができます。子どもの胸痛でご心配な方は、お気軽にご相談ください。

 川崎病 

  • 小さい頃に川崎病にかかったことがあるのですが、定期的な検査は必要ですか?
    川崎病は、5歳までの子どもに多い病気で、高い熱と目や唇の充血、発疹などの特徴的な症状がでます。問題は、心臓の冠動脈という血管に後遺症を起こす可能性があることです。発症2ヶ月の時点で冠動脈に異常がなければまず心配はいりません。念のため、発症後5年くらいは、心電図や心エコーで定期的に検査をすることが一般的です。多くの場合は、川崎病で入院した病院で経過を見てもらっていると思いますが、当院でも検査できます。川崎病の心臓後遺症で不明な点があれば、外来でお尋ねください。また、小さい頃に川崎病にかかり、小学生、中学生になったお子さん自身に、川崎病がどういう病気なのか、おとなになってから何に注意すべきか、ご説明することもできます。

 先天性心疾患 

  • 生まれつきの心臓病があり、感染性心内膜炎の予防が必要と言われました……
    口の中や傷から体内に入ったバイキンが心臓の中にくっつくと、感染性心内膜炎という病気になります。生まれつきの心臓病がある場合は、感染性心内膜炎の予防のために、普段から歯磨きをしっかりしたり、歯医者さんで治療を受けるときに抗菌薬を予防内服することがすすめられます。感染性心内膜炎とは何か、どのくらいのリスクがあるのか、予防内服が必要なのはどんな場合か、などを詳しくご説明します。不明な点があれば、外来でお尋ねください。予防内服用の抗菌薬を処方することもできます。
  • 遊園地でジェットコースターに乗っても良いのですか?
    外来で、心臓病のお子さんを持つ親御さんからよく聞かれるのが、この質問です。遊園地で楽しい思い出を作りたいけれど、ジェットコースターの注意書きに「心臓病の方は乗れません」と書いてあるし……。科学的な根拠をもとに、そんな親御さんの不安におこたえします。当院のウェブサイト「病気の百科事典」で、Google検索からのアクセス数No. 1の記事です。
  • フォンタン手術を受けた子どもは運動してよいのですか?
    幾度にもわたる手術を乗り越え、フォンタン手術を受けたお子さん。幼稚園、小学校と、成長するにつれ、活動度も上がってきたのはうれしいけれど、どこまで運動させてよいのか。もちろんフォンタン循環のお子さんは、ひとりひとり病状が異なりますので、一概に結論を出すことはできませんが、科学的な根拠をもとに、「フォンタン循環のお子さんの運動に対する考え方」をまとめました。当院のウェブサイト「病気の百科事典」で、検索からのアクセス数No. 2の記事です。
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